用語集
喰い切り(ブロー金型)
ブロー金型の喰い切り(くいきり)は、ブロー成形と呼ばれる一つのプラスチック成形技術において、金型の製品以外の部分で樹脂を挟むための逃げ道を作る部分を指します。
この逃げ道によって、金型のパーティングライン(合わせ目)より外側に樹脂が流れ出ることができます。
ブロー成形は、パリソン(溶融樹脂)と呼ばれる中が空洞の筒状の樹脂が金型上から垂れてくる状態から始まります。
そのパリソンを金型で挟むことにより、内部が空洞状態の成形品が作られますが、この挟む操作によってバリ(余分な樹脂)が発生します。
このため、金型内に喰い切り(樹脂の逃げ道)を設けることで、バリが収容されるスペースを確保します。
また、製品の形状によっては、総バリと呼ばれる全体にバリが挟まる成形方法もあります。
この場合は、金型全体に喰い切り(樹脂の逃げ道)を作り、製品の合わせ部分(パーティングライン)の割れを防ぐために、2段喰い切りを設計することもあります。
上記のように、喰い切りはブロー成形において重要な要素であり、正確な設計と対応が必要です。
製品の形状や金型の構造によって、適切な喰い切りを設定することが重要です。