用語集

3次元ブロー成形

3次元ブロー成形は、ダイレクトブロー成形(押出ブロー成形)の成形プロセスを応用した方法です。ダイレクトブロー成形のデメリットである、バリ(ロス)部分の仕上工程やロス材を減らすために生まれた成形方法です。
強度や耐久性に優れ、高い生産効率と複雑な形状の製品が作れます。

自動車エンジンのダクトやパイプ部分、空調機のホース部分のように、湾曲部分や蛇腹のある複雑な形状を製造することが得意な成形方法です。
また、成形方法もダイレクトブロー成形と違い、金型を横置きに配置し、キャビティ形状に沿うようにパリソン(溶融樹脂)を3次元方向に寝かすように成形します。

異なる樹脂材料を積層させて多層化したパリソン(溶融樹脂)を生成し、多層成形もできます。

ダイレクトブロー成形と同様に他部品との一体化成形も得意で、2次部品のインサートナットや金属部品、射出成形品のインサート部品など、異形を一体化成形できます。溶着などの後加工の作業工程が削減できます。
スライド機構を導入することで、形状も多種に対応可能です。

このように強度や耐久性に優れ、高い生産効率と複雑な形状の製品が作れるのが3次元ブロー成形です。