用語集
射出(インジェクション)ブロー成形
射出(インジェクション)ブロー成形は、プリフォームを使用してプラスチック製品を製造する成形方法で、射出(インジェクション)成形とブロー成形を組み合わせたものです。
射出(インジェクション)成形:
高温で溶かされたプラスチックを金型内に射出する方法です。
金型内には試験管状のプリフォーム形状があり、そこに溶融プラスチックが充填されてプリフォームが形成されます。
ブロー成形:
金型の内部にセットされたプリフォームを使用し、内部から空気を吹き込んで製品を膨らませる方法です。これは風船を膨らませる原理と似ています。
射出(インジェクション)ブロー成形の主な分類:
ホットパリソン法:この方法では、射出(インジェクション)成形とブロー成形が同じ成形機内で同時に行われます。
プリフォームは射出成形後、予熱状態のままブロー成形に進むため、エネルギーの無駄が少ないですが、制御が難しいことがあります。
コールドパリソン法:
この方法では、射出(インジェクション)成形とブロー成形が別々の工程で行われます。
プリフォームは射出成形後に冷却され、中間在庫として保管されます。ブロー成形時に再加熱されます。
品質の制御や量産性に優れていますが、エネルギーの消費が多いです。
射出(インジェクション)ブロー成形は、製品に応じて選択される成形方法で、飲料ボトルなど多くのプラスチック製品の製造に使用されています。