用語集
ドローダウン
ドローダウンとは、ブロー成形においてパリソン(溶融樹脂)が重力によって垂れ下がり過ぎる現象を指すものです。
この現象によって、成形品の上下で厚みが変わってしまう偏肉現象が生じることがあります。
このような問題を解決するために、以下の方法が考えられます。
1.成形機側の対策:
・パリソンの押し出すスピードを早くする。
・金型の開閉速度を早くする。
・金型をダイスに近づける。
2.パリソンコントローラの使用:
パリソンコントローラを使用して、溶融した樹脂の流れを制御することができます。
3.金型の改造:
ブロー成形金型は比較的改造がしやすい特性がありますので、偏肉現象が起きやすい形状の場合は、金型の改造を検討することが有効です。偏肉部分に金型で盛り形状を作り入れ駒し、偏肉現象を防ぐことができます。
ブロー成形の品質向上や製品の一貫性を確保するためには、これらの対策が役立つでしょう。