用語集
アンダーカット
アンダーカットとは、金型を開いた方向(離型方向)に対して、製品の一部が引っかかるように突き出した形状のこと。
通常の金型構造ではそのままでは製品を金型から取り出せないため、金型設計の段階で、以下の点に注意する必要があります。
・製品形状の観察:
製品形状をよく観察して、アンダーカットが発生する可能性のある部分を確認します。
・影の確認:
製品抜き方向に影になる部分がないかをチェックします。
・形状の修正:
アンダーカットが問題となる部分は修正可能かを検討します。
・スライド機構の導入:
アンダーカットを避けるために、スライド機構を金型に組み込むことが考えられますが、コストが上がります。
複雑な形状の場合はアンダーカットが発生しやすくなります。金型設計者と密に協力して解決策を見つける必要があります。
金型設計者、成形会社、製品のデザイナーや設計者と十分な打ち合わせを行い、最適な対策を考えることが重要です。
柔軟な製品素材であれば、多少のアンダーカットは変形させて取り出すことも可能です。