技術提案事例

ガイドピンブロック(インロー構造)

Before

ガイドピンブロック(インロー構造)

他社製品の金型(ダイレクトブロー)の構成部品であるガイドピンブロックの修繕依頼が多くあります。

多くある事例は”金型開閉時の衝撃によるズレから引き起こすピンの折れや変形”です。
ガイドは金型の絶対的な要です。多く見受ける構造は、金型側面に直付けしてあり、ブロックから金型に通した1、2本のピンで位置決めをしています。

また、ブロックの分割面(型割の境界)には隙間がない設計です。隙間がないと型締め時に、負荷がかかりピンは変形しやすく破損や金型のズレを招きます。分割面にパリソンやゴミを挟んでしまう場合も金型の異常に繋がります。

After

ガイドピンブロック(インロー構造)

ガイドピンブロックの設置方法を変更しました。
金型の側面にはめ込むインロー構造で固定することで、ガイドピンのズレを無くしました。

さらに、ガイドブロックの分割面に隙間を設けることで、金型を閉じたときの衝撃負荷を抑えることに加えて、パリソンやゴミを挟むことを避けました。(成形品と金型に悪影響が及び品質の悪化や破損に繋がる)
追加でインロー加工が必要になりますが、この工夫をすることで高寿命化を図り、ガイドピンの破損や、ズレの発生等のトラブルを大きく回避できます。

また、故障と修理によって生産を止めるリスクを低減することができました。

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