製品事例
小型”インサート部品を4個を配置”ダクト 金型




種類 | 3次元ブロー成形品 |
業界 | 自動車 |
製品材質 | PA6+PA11(ポリアミド) |
金型材質 | アルミ |
加工方法 | 3軸制御マシニングセンタ等 |
製品サイズ | 295*103*95 |
詳細説明
両開口部にアンダー形状を持つ複雑形状
この製品は3次元ブロー成形品です。
両端の開口部にそれぞれアンダーカット形状を有する複雑な形状です。通常の単純なキャビティ・コア(凸凹)構造だけでは抜き方向が確保できず、複数のインサート部品やスライド構造が不可欠でした。結果として、金型には計4つのインサート部品が必要となり、高難易度な設計が求められました。
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スライド機構を最小限に抑える
成形品を離形するには、両端開口部のアンダーカット形状部、さらには複数のインサート部にスライド機構を設ける必要があります。従来であれば、各アンダーを逃がすために独立したスライド機構を設けますが、それに伴って金型構造は複雑化します。
製品サイズが小型なので、この金型も比例して小さいです。金型内部に各スライド機構が密集してしまうことから金型構造には制約があります。そのため、金型設計ではアンダーカットとインサートが同時に離形できるようにスライド構造を最適化して設計しています。
これにより、通常であれば複数必要になるシリンダー数を最小限に抑えることが可能となり、金型構造の簡素化とコスト低減を同時に実現しています。
また、単なるスライド削減だけでなく、組付け工数やメンテナンス性の向上にも寄与しています。
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