技術コラム
2024/10/25
その他
ガラスから樹脂へ
壊れやすいガラスから頑丈な樹脂へ置き換え
ガラスから樹脂への変換:そのメリットと課題
近年、ガラスから樹脂への変換が注目されています。
特に自動車産業では、軽量化や安全性の向上を目的として、ガラスの代わりに樹脂を使用する動きが進んでいます。
その他の例
メリット
1.軽量化:樹脂はガラスに比べて軽量です。例えばポリカーボネート樹脂はガラスの約半分の重さしかありません。これにより、車両全体の軽量化ができ燃費の向上やCO2排出量の削減になります。
2.安全性:樹脂は衝撃に強く、割れにくい特性を持っています。これにより事故時にガラスの飛散リスクが減り安全性が向上します。
3.デザインの自由度:樹脂は成形がガラスに比べ簡単なので複雑な形状や曲面のデザインが可能です。これにより車両のデザインの自由度が大きく向上します。
課題
1. 耐摩耗性:樹脂はガラスに比べて耐摩耗性が低く、表面が傷つきやすい弱みがあります。しかし、最近の技術の進歩により、特殊な薄い膜をコーディングすることで耐摩耗性を向上させる試みが進んでいます。
2. 透明度:樹脂の透明度はガラスより劣ることが多いですが特殊なコーディング技術や材料の改良により、ガラスに匹敵する透明度を実現することが可能になっています。
3.コスト:樹脂の製造コストはガラスよりも高い場合があります。しかし量産のしやすさや技術革新により、コストの低減が期待されています。
照明器具のカバーをガラスから樹脂へ
弊社のお取引先企業様の中には照明器具のカバーをガラスから樹脂へ変換し、割れにくく頑丈なカバーを作成しています。
アミューズメント施設などでは、カバーにお客様が接触する可能性もあり耐久性や飛散リスクの軽減が求められます。
また児童施設などでも割れやすいモノではなく、頑丈な樹脂のカバーが適しています。
そのカバーを使う場所や環境により、ガラスよりも樹脂が適しているケースもございます。
まとめ
ガラスから樹脂への変換は、自動車産業やその他の産業において多くのメリットをもたらしますが、同時にいくつかの課題も存在します。技術の進歩により、これらの課題が克服されることで、今後ますます樹脂の利用が広がることが期待されます。
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