技術コラム

2025/05/31

その他

ブロー成形

【試作金型】についての考え方と【ブロー成形】の適正

金型には種類があるの?

金型には種類があります。

金型自体は一緒なのですがその金型を製造する意味が違う試作金型量産金型があります。

今回は、株式会社中越製作所が考える試作金型とはなにか?

についてご案内していきたいと思います。

試作金型とはなにか?

同じく金型を製造する会社によって、多少の意味合いの違いはあるかもしれません。

なので弊社株式会社中越製作所の観点から説明をさせていただきます。

試作金型・・・量産製造する前に試作品を作成するために製造する金型です。

いきなり量産金型作成すればいいんじゃない?そっちの方がコストダウンじゃない?

と思われるかもしれませんが試作金型を作成することは大きなメリットがあります。

なぜ試作金型を作成するのか?

試作金型は、主に設計の検証製造プロセスの確認などの目的で使用されます。

つまり試作金型を作成することで、量産時の不具合を事前に発見し、                         その改善ができ、設計の最適化コスト削減が可能になります。

金型メーカーの私たち目線でもっと簡単にお伝えしますと

例えば金型を納品しましたが製品や金型の形状、成形機によりうまく成形できなかった時や                                                              成形できたんですが出来上がった試作の製品を見て、やっぱり形状を変更したいなどの話が出た場合、

金型の設計変更をする必要が出てきます。

そうすると金型を大きく改造(削ったり溶接したり入れ駒等)する必要がありますが改造するにも限界がありますし、               もちろんコストも大きくかかります。

他にも金型には効率よく温度管理するための水冷の穴も空いていますので金型を削ることにより、穴の位置を移動し、またあけなおす必要が出る場合もあります。その変更にも限界があります。古い前の穴もありながら新しい穴をあけるんですから穴だらけになっちゃいますからね。

本当に大きな設計変更であれば新しい金型を作成する可能性もあります。

こういったリスクに対応するためにも【試作金型】を製造することはとても重要になります。 

試作金型でしっかりと形状や成形プロセスを設定、いえば「徹底的にあらさがし」をすることにより、                  

量産金型では安全安心に製品を大量生産することができるということです。      

試作金型の材質

上記のように試作金型は、量産金型に比べて                                         少量の製品をコストとリードタイムを抑えて製作するのが重要になります。 

金型メーカー目線からの言葉に言い変えますと                                            「金型の設計変更と加工のしやすさ」「金型製作納期の短さ」に言い換えられますね。                        

このポイントを押さえて金型を製造するために金型本体の素材を加工しやすくコストを抑えられる素材で製造します。

アルミ合金・・・中越製作所では、主にアルミ合金で試作の金型を製造しています。                               試金型をアルミ合金で製造することで量産金型の鋼材に比べ、軽くて扱いやすく、加工しやすいため、                 設計変更にも柔軟に対応でき、金型製作納期の短縮にもなりコストを抑えられます。試作金型には適切な素材ですね。 

逆に量産金型では、硬度の高い鋼材を使用することが多いです。                              量産時に重要なのは、大量生産するための金型の耐久性が求められるからです。  

こう見ると【試作金型】と【量産金型】の違いがはっきりと理解できますね。                                                                                                                                   

試作の製品はブロー成形の強みにマッチしている!と知ってほしい

弊社、株式会社中越製作所はブロー成形金型専門の金型メーカーです。そこで皆様のお耳にぜひ入れてほしい内容があります。それは・・・・

【試作金型】の求められるポイントブロー成形の強みのポイントとよく似ているんです!

つまり試作製品をご検討している時、皆様あると思いますが・・・その時、

是非ブロー成形で試作製品を製造してほしい!・・・・って事です。

比べていただくためにブロー成形の強みと試作金型の求められるポイントを見比べますと

ブロー成形【金型のコストが安価】・・・・・・・・試作金型【コストを抑えたい】 

ブロー成形【形状変更や修理の容易性】・・・・・・試作金型【設計変更や形状変更の可能性あり】 

ブロー成形【構造が単純な為短納期】・・・・・・・試作金型【リードタイム重視】

このようにブロー成形と試作金型はとても相性が良いといえます。

ブロー成形の詳しい説明はこちらのコラムをお読みください。 

>>漫画で解説!1章【ブロー成形とはなにか?】 | 技術コラム | 特殊ブロー金型 設計・製作.com

漫画で解説!2章【ブロー成形が選ばれるモノ】 | 技術コラム | 特殊ブロー金型 設計・製作.com 

>>漫画で解説!3章【ブロー成形はどんな風に成形してるの?】 | 技術コラム | 特殊ブロー金型 設計・製作.com

まとめ

金型メーカー目線で【試作金型】についてご説明させていただきましたがいかがでしたでしょうか?

試作金型・量産金型のいずれにおいても、

金型メーカの真価はそれを使う方々の求める内容をどれだけ的確に形にできるかにかかっています。金型は単なる製造ツールではなく、製品開発の礎であり、品質・コスト・生産効率に大きな影響を与える存在です。だからこそ、私たち金型メーカーは、お客様のニーズを深く理解し、細部までこだわり抜いた金型を提供することに日々全力を尽くしています。

私たちは高精度で信頼性の高い金型を通じて、製品の成功を支える存在でありたいと考えています。

金型づくりは技術だけでなく、それを必要とする方々との情熱と創意工夫の結晶です。私たちは試作から量産まで、常に最高のものを提供するために進化し続けます。お客様に満足いただける金型をお届けすることが、私たちの使命です。

                    

ブロー成形金型のことなら、特殊ブロー金型 設計・製作.comまで!

特殊ブロー金型 設計・製作.comを運営する中越製作所では一般的なブロー成形から3次元ブロー成形の金型の設計・製作に対応しております。
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特殊ブロー金型 設計・製作.comの特徴

特殊ブロー金型 設計・製作.comを運営する中越製作所は、国内有数の「3次元ブロー金型」の設計・製作を行うメーカーです。

当社の得意とする3次元ブロー成形金型では、金型とパリソンを相対的に移動させることでバリを最小限に抑えることができ、またインサート部品を事前にセットすることができるため部品の一体化を実現することができます。

このような難易度の高いブロー成形金型の設計を数多く行ってきた経験を活かして、現在はダクトやウォッシャータンク、薬剤タンク等のブロー成形金型の設計から製作についても、様々なお客様よりご相談をいただいております。

特殊ブロー金型 設計・製作.comのサービス

当社は以下のサービスを行っております。

当社の設備

当社の代表的な設備をご紹介いたします。

5軸制御マシニングセンタ D800Z 牧野フライス
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5軸制御マシニングセンタ Vertex550-5X 三井精機
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CNC横中ぐりフライス盤 KBM-11X (HL仕様)  倉敷機械
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お客様からいただくよくある質問

実際にお客様からいただいたご質問のうち、特によくいただく質問をご紹介します!

 

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