製品事例
尿素タンク(アドブルータンク) 金型




種類 | ダイレクトブロー成形品 |
業界 | トラック 自動車 建機 |
製品材質 | PP(ポリプロピレン)・PE(ポリエチレン) |
金型材質 | アルミ |
加工方法 | 3軸制御マシニングセンタ等 |
製品サイズ | 452*391*344 464*317*248 |
詳細説明
尿素タンクとは?
尿素タンクは、ディーゼル車に搭載されるSCR(選択触媒還元)システム用の部品で、排気ガス中のNOx(窒素酸化物)を低減する尿素水を貯蔵するためのタンクです。
NOxは人体への影響だけではなく、光化学スモッグ、酸性雨の原因にもなるなど影響力は大きいです。
製造実績:80Lクラス
当社では2013年より尿素タンク用のブロー成形金型の製作を開始し、乗用車から大型トラック・建機向けまで、多様な幅広い容量・形状に対応してきました。
特に最大で80Lクラスの大型金型の製造実績があり、複雑な形状や高耐久性の要求にも応えております。
ブロー成形と回転成形
成形方法はブロー成形と回転成形に絞られます。
・ブロー成形
プラスチックの中空部品(ボトルやタンクなど)を作る方法で、回転成形と同様に中空構造を持つ製品を作りますが、プロセスが異なります。
・ブロー成形は、比較的に成形時間が短く大量生産に適している。
・大量生産により、単価を低減できる可能性が高い。
・複雑な形状はインサート品を組み合わせれば複雑な形状も一体化で成形できる。
・成形機の制約により大型製品の成形には限界がある。
・成形方法が、樹脂を金型内部から空気圧で膨らますため、大型製品や形状の奥行き、高低差があると、肉厚の一定が難しい。
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・回転成形
中空のプラスチック製品を製造する方法です。この成形では、金型内に樹脂(通常はポリエチレンやポリプロピレン)を加え、その金型を高温で回転させながら加熱します。加熱された樹脂は金型の内壁に均等に溶けて、冷却後に固まることでタンクが成形されます。
・ブロー成形に比べて成形時間が長く、生産速度が遅い。
・ある程度の肉厚が求められ、かつ厚みを均一に保つ場合、回転成形は肉厚の確保に優れている。
・大型製品の成形が可能である。
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インサート部品
ブロー成形においても、ブラケットやナットといった複雑な形状のインサート品を事前に配置することで、一体化で成形することが可能です。
製品の機能性を高めるとともに、後工程の簡略化(例:ブラケットの溶着)によりコスト削減にもつながります。
インサート成形は、製品設計の自由度を広げ、多様なニーズに対応できる優れた成形技術です。
※ブロー成形後、樹脂製品を溶着する場合は、金型に溶着代を設定して後溶着を可能にします。
樹脂をプレス
製品デザインによっては、金型を締めると同時にパリソン(樹脂)をプレスする方法でブラケット形状を成形できる金型設計技術もあります。
これにより、インサート部品は不要となります。
工法転換でお悩みなら。
当社は回転成形からブロー成形へと工法転換したブロー成形金型を製造しており、量産化の実績があります。
ブロー成形により、生産効率の向上・コスト削減・軽量化・品質の安定化を実現しました。
ブロー成形は、大量生産向け・コスト削減・軽量化に有利なプロセスです。
ぜひお問い合わせください。
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>>選ばれる理由
>>薬剤散布用背負いタンク 金型(プレス形状・容器形状を一体化)
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