製品事例
”2個取り” レゾネーター(自動車向け) 金型




種類 | 3次元ブロー成形品 |
業界 | 自動車 |
製品材質 | PP(ポリプロピレン) |
金型材質 | ZAS(亜鉛合金) |
加工方法 | 3軸制御マシニングセンタ等 |
製品サイズ | 121*300*105 |
詳細説明
左右対象の吸気用レゾネータダクト
本製品は、左右対称に配置される自動車用レゾネータ付き吸気ダクトです。ダイレクトブロー成形により、中央にレゾネータ機能を持たせつつ、左右に分岐した形状を一体で成形しています。内部の空気振動を抑えるための共鳴構造を含み、車両の吸気音低減に貢献します。
【2個取り】中央カットで2製品。
本製品は、2個のレゾネータ付き吸気ダクトを左右対称に接続した形状で、一体成形後に中央の紫色部分をカットすることで、2製品に分離されます。成形の1サイクルで2個の成形品が得られるため、生産効率が非常に高く、大量生産に最適な仕様となっています。
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肉厚安定
本製品は3次元ブロー成形を採用しています。
ダイレクトブロー成形は、溶融樹脂(パリソン)が自重で重力方向に垂れ下がる”ドローダウン”により上方と下方で偏肉(下方が厚い)が生じます。 上下方向に製品を分割すると、2つの製品の品質に影響が生じます。
しかし、3次元ブロー成形は、キャビティ形状に沿うように溶融樹脂(パリソン)を3次元方向に寝かすように配置して成形します。これにより曲面形状や分岐構造であっても肉厚が均一に保たれ、切り分けた2つの製品それぞれが安定した品質を維持します。肉厚不均一などの成形不良を抑制、量産における安定供給を実現する技術です。
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溶着レスで後加工を削減
ダクト内には、あらかじめ射出成形されたインサート部品を金型に組み込んでおき、成形時に一体化。溶着などの後加工を不要にすることで、工程短縮と品質安定につながっています。
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