製品事例
プレス部品も全てブロー成形品のウォッシャータンク 金型




種類 | ダイレクトブロー成形品 |
業界 | 自動車 |
製品材質 | PP |
金型材質 | S55C |
加工方法 | 3軸制御マシニングセンタ等 |
製品サイズ | 312*655*86 |
詳細説明
部品も全てがブロー成形品
ウォッシャータンクは製品の外周に様々な形状の部品があります。
・モーターを固定させるバンド部品
・ホースを通す部品
・ホースやバンドを固定するクランプ部品
・キャップ周りの部品
・ウォッシャータンクを取り付ける部品
上記部品は、タンク本体含め1サイクルでまとめてブロー成形が可能です。
インサートなどの他部品は使用せず、全てがブロー成形品になります。
ブロー成形の潰し構造
ブロー成形では、薄い形状でブラケットやリブ形状、プレート形状など樹脂を潰してプレスする方法で成形します。
ブロー成形の潰し構造で、プレスする部品をプレス形状や潰し形状と呼びます。
ブロー成形はパリソン(溶解樹脂)に空気を吹き込み膨らませる成形方法が一般的ですが、ブロー成形の潰し構造により、肉厚より薄い形状は、パリソン(溶解樹脂)を金型内で潰して成形することができます。
射出成形やプレス加工でしか得られなかった薄い形状も、ブロー成形金型の構造設計とパリソン加圧制御を工夫することで実現できます。
モーターを固定するバンドも成形可能
バンド部分は波型の板形状で、モーターを固定させるために巻き付けることができます。
クランプ部分も成形可能
クランプ部分はアンダーカットの形状になり離型を妨げますが、材質がPPなので無理抜きで対応しています。
製品を2つに割る分割面(パーティングライン)の位置と離型を考慮した設計で、様々な形状のプレス部品もブロー成形でまとめて成形ができます。
こちらのウォッシャータンクはブロー成形の技術を活かした成形品になります。
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