技術提案事例
ダクト製品+インサート部品(射出成形品を不要とした金型構造)
Before
従来、ブロー成形品に取り付けるインサート部品は、別途、射出成形金型を用いて製作する必要があります。
まず、インサート用の射出成形金型を別途製作するための初期コストが発生します。たとえ小さな部品であっても、金型設計・製作には一定の費用と納期が必要となり、特に試作や小ロット生産においてはコスト負担が重くなりがちです。
その結果、全体の工程数が増え、生産効率の低下や管理工数の増加にもつながっていました。
After

ダイレクトブロー成形で発生する余剰樹脂(バリ)部分のスペースを有効活用し、インサート部品(ブラケット形状)を同時に成形できるように設計します。
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不要なバリ部分に、インサート形状を設計することで、成形と同時に部品も製造可能になります。
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インサート部品を射出成形で別途製作する必要がなくなり、射出成形金型が不要となり、金型費用を大幅に削減できます。
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試作型や小ロット生産に最適といえます。型費が抑えられるこの工法は、短納期・少量対応にも適しております。
このように、コスト低減・省工程・短納期の3拍子がそろったVE構造として、特にダイレクトブローの特徴を活かした好事例と言えます。