技術提案事例

FRP製品からPP樹脂製品のマネキンへ置き換える理由

Before

FRP製品からPP樹脂製品のマネキンへ置き換える理由

かつてマネキンといえばFRP(繊維強化プラスチック)による重厚な製品が主流でした。

高級感や質感に優れる一方で

・重量があり、搬送や設置に手間がかかる
・衝撃で割れる
・複合素材でリサイクル性が低い
・製造に時間と手間がかかる
・コストが高め

上記の課題がありました。

そこでPP(ポリプロピレン)製品によるブロー成形品のマネキンが、量販店や展示会を中心に注目されています。

 

〔関連記事〕

>>PP(ポリプロピレン) 用語集

 

After

FRP製品からPP樹脂製品のマネキンへ置き換える理由

PP(ポリプロピレン)製品によるブロー成形品のマネキンは

・軽量で持ち運びや移動が簡単
・弾力があり、落としても破損リスクが低い
・リサイクルが可能
・安価で大量生産が可能

PP(ポリプロピレン)製品のマネキンはFRP製品に比べて約50%の重量で軽量です。また、ブロー成形を選択することで大量生産が可能なため、生産数が多くなるほど単価が下がります。

また、マネキン本体を治具などに固定するための取り付け部品(金属製ナットなどの他部品)も、金型内にセットしてブロー成形で一体化成形が可能です。

ブロー成形では細かいディテール再現に制限がありますが、人体のプロポーションや衣服を引き立たせる基本造形は問題なく再現可能です。

大量陳列や頻繁なレイアウト変更がある現場では、軽くて扱いやすいブロー成形品のPP(ポリプロピレン)製マネキンが選ばれています

 

〔関連記事〕

>> PP(ポリプロピレン)製マネキン 金型  >>ブロー成形とは?  >>ダイレクトブロー成形を簡単に解説

 

まとめ

高級感、美観、デザインの自由度を重視するならFRP(繊維強化プラスチック)製

軽量化、大量生産、コストを重視するならPP(ポリプロピレン)製

使用シーンや使用ニーズに応える新しい選択肢として、安価で軽くて扱いやすいブロー成形品のPP(ポリプロピレン)製マネキンへの置き換えが定着しています。

 

>>製品事例一覧  >>技術コラム一覧  >>技術資料ダウンロード  >>保有設備

 

技術提案事例一覧に戻る